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VOCALOID5 Editorレビュー 使用感と調教テク(自分なりの対処)

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VOCALOID5 Editor アイコン

AU対応Yamaha純正エディタであるVOCALOID5 Editorの使用感などを評価します。

 

使用感

けっこう重い

起動時と何らかの理由で再レンダリング(というのは推測ですけど)がかかったとき、結構待たされます。ノート版2コアi7のせいもあるのかな。レンダリング中はLogic Proでいうところのリージョンが、プログレスバーみたいに縦にピューって青色になるのでわかります。編集ごとに待たされるわけではなくて、ノートや歌詞の細かい編集や調声は即座に反映されるんですけど何かの拍子にかかる全体の再レンダリングが少しストレスです。もしかしたら、短いリージョンに分割したら速くなる?

 

ホストとそんなに連携されているわけではなかった

勝手にLogic Pro側と相互に反映されるのをイメージしていたのですが、Logic Pro側に置いたMIDIノートがボカロで再生されるわけではありませんでした。詳しい人には当たり前かもしれませんが。MelodyneみたいにARAで何とかならないんですかね?(あれはオーディオだけか。)これにより、MIDI編集機能はVOCALOID5 Editorに依存するのですが…

 

MIDI編集機能がしょぼい

数値レベルの編集はできないと言っていいです。分解能は4分音符=480 ticksあるのに、スナップを外すとあとはフィーリング。現在何ティックかくらい表示してくれればいいのに。スナップは最小64分音符か、そのトリプレット。リアルタイム入力したMIDIデータをインポートしたのですが、編集するとその揺らぎを生かしづらいです。

[追記 2018/10/11] リアルタイム入力によりノート間隔が空きがちなので、インポート前に息継ぎ直前のノートを除きレガートを適用しています。

 

MIDIインポートの不具合

MIDIインポートといえば、Logic Pro側の問題かもしれないですけど1トラックに複数のリージョンが含まれているデータを入れたらリージョンがすべてトラックになってしまいました。あらかじめ結合することで対処しました。

 

調教テク(というかやったこと)

基本リアルタイム録音でバーンみたいなのが理想なので、クソめんどくさい細かい調整はほとんどしませんでした(DTM向いてない)。拙作『Imitation』もそんな感じなので、VOCALOID5のデフォルトや自動調声能力が知りたければ以下から聴いていただければ。

yaritakunai.hatenablog.com

 

歌詞入力

1つのノートに複数文字入力すれば各々のノートに流し込める。Macだとライブ変換じゃまだな。右クリックから前/後1文字ずらせるのも便利。

当たり前だが助詞の「は」は「わ」で入れるし、「もう」とかは「も」だけで十分。「っ」は無音になる(あえてそれを利用したり)のでロングトーンなどは「ー(長音)」にする場合も。「る」も「う」の方がよかったりする気がする。

 

不自然な発音

ノート長によっては発音のつながりが滑らかすぎて不自然なことがある。前のノートに対して、長さを縮めたり分割して間のノートの歌詞を「-(ハイフン)」にしたりして調整した。

 

アーティファクト(雑音)

歌詞によるのか、「ピ」だとか「キュ」だとか高音めのノイズが入ることがある。アザラシかな? 一応、コンプレッサーで目立たなくなる。余談だが、私は奥田俊作氏リスペクトでボーカルにはコンプレッサーかなり深めにかけ…

 

しゃくり

しゃくりっていうのか微分音的な音程(オレンジの線で表示される)が不自然な場合は都度調整。だけど、5で導入されたアタック&リリースエフェクトで十分修正できる。便利。

 

声質

理想の一つは川瀬智子みたいな感じなんだけど、付属の日本語女性ボイスバンクKaoriはわたし歌うまいんですーみたいな野太い系テクニシャンな印象なので速攻いじったけど一朝一夕ではいかないね。プリセットは使わん。エフェクタかかっているのばっかりでリストの途中で試聴やめた。てかエフェクタいる? DAW側でいいじゃん。『Imitation』では、Breathy値とCute値を上げています。あと、デフォルトでは息継ぎ音しっかりあるけど編集イヤなのでExhalation下げた。

 

結論

人と聞き分けつかないようなレベルを目指すのでなければ自動(無調整)で結構なんとかなる。声質は、私がこだわるところだからかもしれないけど、調整が必要かな。