Logic Pro Xのメトロノーム音は、アタック感が強すぎて耳に痛い感じがし、ピッチ感がなくて聴きとりづらさもあったので調整しています。
調整方法
「ファイル」メニューから、プロジェクト設定 > メトロノーム…をクリックすると以下の画面が開きます。
まず、「ソース」の「音色(バージョンによっては調性)」スライダを右に動かし、ピッチ感を出しました。
また、「小節」や「拍」で別の音が割り当てられていますが、1拍目がわかりやすいように「拍」のベロシティを下げました。「グループ」というのは、例えば7拍子を4+3の複合拍子と設定したときに5拍目で鳴る音みたいです(参考記事参照)。これも必要に応じてベロシティを調整します。
「オプション」の「ポリフォニック・クリック」は、チェックを入れると例えば小節頭では「小節」「グループ」「拍」「ディビジョン」が同時に(和音として)発音するというもの。これは必要ないんじゃないかと思います。オフにしました。
プロジェクト設定なので、デフォルトとしたい場合はテンプレートとして保存します。
メトロノームのしくみ
「ウインドウ」メニューから「MIDI エンバイロメントを開く」をクリックするといろいろわかります。
デフォルトでソフトウェア音源トラックの256番目にクリック用として「Click」が挿入されていることがわかります。プロジェクト設定の「音量」スライダはこのトラックのフェーダーに対応しています。
I/Oの「Klopfgist(Klopfgeistの省略名)」をダブルクリックするとメトロノーム用音源が開きます。
プロジェクト設定の「音色」スライダはこの画面のTonalityに対応しています。
そのほかの項目もお好みなら調整できます。Trigger Modeに関しては、プロジェクト設定の「ポリフォニック・クリック」と直接対応しているわけではありません。「ポリフォニック・クリック」は発音命令自体を変えているようです。