cBlog

Tips for you.

見聞きした知識と実際にDTMをやってみて感じたこと

スポンサーリンク
※当ブログのAmazon、iTunes、サウンドハウス等のリンクはアフィリエイトを利用しています。

ミュージシャンが音楽を打ち込んでいるイラスト

人にアドバイスできるレベルではないのですが、久しぶりにDTMをやって感じたことを書いてみます。おそらく音楽に限らず制作全般にいえることだと思います。「アドバイスできるレベルでないのならアドバイスするな」はもっともですが、「その人のレベルによって必要とする意見は異なる」もいえるのでこの文章が必要な人がいることを信じて書きます。単に自分が感じたことを日記帳に書きたくなったという意味もあります。

 

「頭でっかち」より「雰囲気で」の方が良い

音楽理論とかミックスのテクニックとか… 事前に勉強するよりとりあえずやって見るのが大事だなと。私がそうなのですが初心者臭さを恐れるあまり、あらかじめセオリーを覚えてから始めるタイプの人。どっちみち対応できず、試行錯誤することになります。

ネットで講座を見たり何冊も本を買ったりする前に「とりあえず手を動かせ」です。職人の見習いがされるみたいなことには否定的だったのですが、自分でつかむのも大事ですね。やってわからないことが出て初めて調べる。その方が身につきます。頭でっかちになるより「ぜんぜんわからない 俺たちは雰囲気でDTMをやっている」の方が100倍マシです。

百聞は一聴にしかず。百見は一試行にしかず。

 

メーターより自分の耳

最終的には音で届けるのですから波形や数字、アナライザに頼ったミックス、マスタリングは無意味ではないでしょうか。自分の耳を信じて制作してほしいと思います。

これはプロレベルの人にのみ通用する理想論と言われるかもしれません。しかも、聴覚は思いこみに左右される非常に曖昧な能力です。じゃあどうすればいいのか。聴き比べることです。

リファレンス、バイパス、A/Bテスト。作業前にはいつも自分が一番聴いてきた曲を聴いて耳のキャリブレーションをする。

そうした相対的感覚を頼れば誰だってできるはず。のちに「うわっ…私のリバーブ、掛けすぎ…?」ってなってもいいじゃないですか。どうせ、後から自分の作品を聴いたら「うわあぁぁ!」ってなるんですから。それはレベルアップした証です。

恥ずかしがることはありません。あなたがDTM初心者でも聴き専は気づきません。中級者なら上級者にしかわかりません。上級者ならプロしかわかりません。

誤解してほしくないのは、メータリングツールをまったく使うなと言っているのではありません。アナライザファーストをやめませんかということです。「音が良くないから調べてみよう」はいいけど「スペクトラムが良くないから調整しよう」はナンセンスではないでしょうか。単に耳→目にしませんかということ。メーターは重要です。アナライザは重要です。コンプの挙動には波形も重要です。

 

自分に感じとれない程度の調整はするな

その0.1 dBの調整、本当に必要ですか? 耳が育っていないからこそ知識で補うという意見もわからなくもないですが、自分に気づけない差の調整はしない方がいいと思います。

「これはミックスの定石って聞いたから、わからないけどしてみよう。」

ある部分では良くなっても自分の気づかないところで変なことになっているかもしれません。

粗すぎだろって思うかもしれませんが、最初はあらゆるパラメータを3 dB、10%、MIDIなら8とか16ずつしか調整しないという縛りをかけて作ってみてください。だって実機でもあるじゃないですか? カチカチとしか選べないノブが。でもそれが名機だったりします。もっと細かい調整がしたくなったら耳が成長した証拠。その間の数値を解禁していって最終的に無段階の調整を身につけたらいかがでしょうか?

 

使うテクニックは徐々に増やす

ミックスなら最初はフェーダーだけで。経験とともに徐々に+EQ→+コンプ→…と増やしていく。その方がエフェクタやテクニックの恩恵がわかって感動します。いきなりテクニックやプラグイン盛り盛りにしてもどれが良かったのかわからなくなります。最初からWAVESを揃えるのもいいかもしれませんが、同種のエフェクタと比べて何が優れているのか、そのエフェクタがなぜ必要なのか実感することが大切だと感じました。以上のことは作曲の理論にもいえると思います。

 

こんな記事も

yaritakunai.hatenablog.com