去年の年末にプリンタを買いました。ある1点ですごいおすすめなのでレビューします。
求める条件
その1点とは全色顔料インクなこと! 大半のみなさんもそうだと思いますが、今まで持っていたプリンタはどれも染料インクでした。染料インクにもいいところはありますが、水に濡れると滲んで台無しになるのがすごくイヤでした。郵便物の場合も雨が心配ですし…
なのに、現行機で全色顔料のものって全然無いんですよ。エプソンはプロフェッショナルやビジネス向け機種のみ、キヤノンは黒のみ顔料、ブラザーも家庭用は無いといった感じです。
大まかには、染料インクは写真向け、顔料インクは書類向けと言われていますが、私は普通紙にもくっきりな顔料の方が好きです。染料と顔料の違いについてはこちら。
「染料インク」と「顔料インク」の違いを教えてください - EPSON
他に求めることとしては以下。
- スキャナ付き
- 無線LAN搭載
- 安いこと
まさに満たしているのはこれ。エントリーモデルでこれだけ揃っていて、しかも顔料インクというのは予想外でした。
比較対象
私は全色顔料を求めていたため候補にはしませんでしたが、Canon MG3630(黒のみ顔料)がよく競合機種として挙げられます。MG3630の方が優れている点としては、自動電源ON、自動両面印刷に対応していること、印刷スピードです。反対に、PX-049Aが優れているのは軽量・コンパクトさです。両面印刷をよくする方はMG3630が合っていると思います。
Canon インクジェットプリンター複合機 PIXUS MG3630 BK ブラック
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2015/09/03
- メディア: Personal Computers
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レビュー
開梱
パッケージはこんな感じです。
同梱物はこちら。シンプルですね。USBケーブルは付属しないので注意。
印刷品質
写真やイラストを考えると、画質はそれほど良くありません。多色・染料の機種と比べると粒子感が目立ちますし、階調表現も不足気味です。ですが、写真用紙でないと滲んで甘くなってしまう染料インクの機種に対し、顔料インクのPX-049Aなら普通紙でもはっきり印刷されます。ただ、粒子感も階調表現の不足もエントリーモデルのスペックによるものではないでしょうか。まさに、スペックそのものを表してしまう顔料インクの恐ろしさ(?)です。
一方で、耐水性は抜群です。全くといっていいほど滲まないので驚きました。
動作音、機能
他のレビューにもありますが、動作音が目立ちます。ガシャガシャした音や高周波が、高級車と比較したときの大衆車の音のチープ感を想起させます。
複合機なのでスキャンやコピーにももちろん対応。正直、画面がないので設定やエラー等で不安でしたが使ってみるとやっぱり不安です。インク交換時や何か起きたときは紙1枚のマニュアルが手放せません。パソコン持っていないと大変かな? やっぱり画面なしの設計には苦心したのか、基本以外の操作は格ゲーかっていうようなコマンド入力が必要です。それは大げさ過ぎましたね。すみません。ちなみに普通に複数部コピーも可能で、欲しい数だけコピーボタンを連打します。
初めて無線LAN対応機種を買いましたが、ノートパソコンなのでケーブルなしで印刷できるのは便利です。
まとめ:事実上唯一の全色顔料インクモデル
いろいろ言ってしまいましたが、この価格で顔料インクによるカラー印刷ができるので個人的には大満足しています。雨による心配がないので年賀状などの郵便物にもおすすめです。
EPSON エプソン プリンター インクジェット複合機 カラリオ PX-049A
- 出版社/メーカー: エプソン
- 発売日: 2016/09/15
- メディア: Personal Computers
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