昨日の記事を見ればわかるように、私は歌モノを作りたいのだが不幸なことに歌唱能力は備えていない。歌を歌うのは好きではないし、歌唱に対する自信や声を晒す気も無い。ボーカルを募るような周囲を巻き込む性質でもない。だから、現状は楽器メロに留まっている。
インスツルメントと声
DTMは大きく発展した。コンピュータさえあればどんな楽器も奏でることができる。再現の難度は置いといて、ギターですら様々な奏法の表現もできる。ストロークに関しては自動でよろしくやってくれるプラグインもある。
しかし、ボーカルは事情を異にする。他の楽器とは違い、発音というものがあるため代替手段が長らく存在しなかった。それが今は少し変わってきた。VOCALOIDである。
ボカロというレッテル
ただ、普及の仕方は私の思っていたものと違った。初音ミクというアイコンによってそれを使用した楽曲は特殊なジャンルとなってしまったのだ。もちろん、VOCALOIDという技術が手軽に使えるようになったのは“彼女”の貢献であることは認めよう。だが、私は普通の楽曲にシンセサイザー・ボーカルを使いたいのである。
YAMAHAが販売する音源ライブラリには、そのような志向を凝らしていないものもあるようだ。しかしながら、一大ジャンルとなってしまった以上、VOCALOIDを使用した楽曲はボカロというジャンルに、制作者はボカロPにカテゴライズされてしまう。それは私が望んでいることとは違う。コンペでの見る目も違うようだ。
元々はボーカルを簡易的に代替する手段として生まれた技術のはずである。なぜこうなってしまったのか。このような存在にしてしまった者たちは罪深い。誰かVOCALOIDとは独立した歌声合成ソフトを作ってくれないだろうか。
仮にその点が解決されても作詞というタスクが増えてしまうのではあるが。
YAMAHA ヤマハ VOCALOID4 Library VY1V4
- 出版社/メーカー: ヤマハ(YAMAHA)
- 発売日: 2014/12/26
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