Windowsしか使っていなかった頃はキーボードショートカットといえばCtrlキーを組み合わせたものくらいしか使ってきませんでした。でも、Macには様々な修飾キーを使ったショートカットがたくさんあります。
Macのメニューにはショートカットが表示されるのでわかりやすいっちゃわかりやすいんですが、キーがシンボルで表示されるのでどのキーを押せばいいかわかりませんでした。
しかし、キーがなんでそのシンボルで表されているのか由来を調べたところ、すんなり覚えてしまった経験があります。そこで、これからMacを使う人のために記録しておきます。
この記事では、特に使用頻度の高い
- command ⌘
- shift ⇧
- option ⌥
- control ⌃
の4つについて紹介します。
各キーの位置はこちら。
US配列はこちら。
command キー
キートップに印字されているので一番先に覚えます。
由来
初代Mac開発メンバーであったスーザン・ケアが、北欧の史跡などを示す交通標識に使われる⌘マークを記号辞典で見つけ、採用したといわれている。開発段階ではアップルマークが使われていたが、コマンドキー表示としてアップルマークが連なるメニューを見たスティーブ・ジョブズが自社ロゴを濫用していると感じ、別のマークにするよう指示した[1]。
確かに、メニューにブランドロゴがずらっと並んでいたらうっとうしいですよね。スティーブ・ジョブズ、さすがです。
Windowsパソコン用キーボードでは、Windows ロゴキーを使います。
shift キー
shift キーは英文タイプライターに端を発します。
刻印用の文字盤を紙に打ちつけることにより印字していたのですが、その文字盤を前後にshiftする(ずらす)ことによって同じキーで異なる文字を打刻することができるようになりました。これが、shift キーの上(前?)矢印の由来です。
option キー
この記事によるとSPDT(Single Pole, Double Throw:単極双投)スイッチに由来すると考えられています。
Computer Keyboards: What is the origin of the Mac's 'option key' symbol (⌥)? - Quora
左からの電流を上下の回路に分岐させるスイッチのイメージです。
Macでoption キーを押すとメニューが切り替わります。文字通り、option(選択)、alt(alternate:代わりの)しているわけです。
Windows用キーボードではAltキーを使います。
control キー
control キーのもともとの用法はこちらでした。
テレタイプ端末、及び初期のコンピュータキーボードでは、コントロールキーを押しながら他のキーを押すと、生成されるASCIIの下位5ビット以外がゼロとなった。これによりユーザーはASCIIの非表示文字である最初の32文字 (0x00 - 0x1f) を生成、入力できる。これら非表示文字は制御文字と呼ばれ、キーボードから入力することで復帰 (CR)、改行 (LF)、改頁 (FF)、端末ベル (BEL) 等の動作を行わせる制御信号をコンピュータに送る。すなわち、コントロールキーとは制御文字を生成するための修飾キーである。
制御文字を入力するためのキーでした。
残念ながら、「⌃」の由来はわかりませんでした。各OS共通のようです。
その他の修飾キーのシンボルについてはこちら。
以上のように、command、shift、option キーを覚えてしまえば消去法でcontrol キーも覚えられると思います。この4つの修飾キーを覚えれば、使えるショートカットの幅が一気に広がるでしょう。