Google アナリティクスは導入していて毎日チェックしてみてはいるものの、ぼーっとPV数、ページ/セッション、直帰率を眺めて「ふーん」ぐらいで終わっています。なんせ、高機能すぎてどう使ったらいいかよくわかっていません。
「Juicer」(ジューサー)は、Google アナリティクスと連携させることにより膨大なデータを分析し、初心者にもわかりやすく表示してくれるWebサービスです。
月間100万PVまでといった制限はありますが、すべての機能が無料で使えます。
この記事を見て気になったので導入してみました。
中でもおもしろいのが、人工知能が統計データを元にユーザー像を推測してくれる機能。
性別:女性 年齢:39歳 血液型:A型
学歴:大学卒 交際:未婚
職業:大学生・専門学校生・大学院生特技は我慢。トラブルになるくらいなら我慢する。夢を持った、知識や経験が豊富な人だと思われたい。 何かを買う前にはその商品の評判・口コミをチェックしないと気が済まないタイプ。
てな具合に、それっぽい顔写真と好みのブランド3つとともに表示してくれます。
大卒なのにまだ学生なの?超モラトリアム満喫しているかダブルディグリー?などツッコミどころはありますが、それなりにサイト運営の参考になるんじゃないでしょうか。
というか、Google アナリティクス連携直後はこのユーザー像、当ブログのメインターゲット層である23歳のピチピチギャルだったはずが、タグ埋め込み(後述)後の今見てみると39歳に変わっています。
というわけで、Juicerの登録方法やその他の機能について紹介したいと思います。
Juicerの導入
Juicerの導入には、主に2段階あります。Google アナリティクスと連携で50%、タグを埋め込むとすべての機能が利用できます。
Google アナリティクスと連携
Google アナリティクスにログインしている状態で[無料で利用する]をクリックします。
次の画面で[許可]をクリックするとGoogle アカウントと連携がされます。
Juicerに戻ると個人情報等の入力に移ります。
必要なのは、
- 企業名
- ご担当者名
- お電話番号
- ご連絡用メールアドレス
- パスワード
- 紹介コード(ある方のみ)
の6つ。紹介コード以外すべて必須項目なので個人サイトの場合、「企業名」には「なし」等入力しておきます。
登録が完了すると2通のメール
- [Juicer] 会員登録完了のお知らせ
- [Juicer] データ取り込みを開始しました。
が届きます。
データの取り込みが完了すると「[Juicer] データ取り込み完了のお知らせ」が届きます。私の場合、20分ほどで完了しました。
タグを埋め込む
ログインすると、ページビューなどGoogle アナリティクスからのデータが表示されていると思います。
Juicerのすべての機能を使うためにはさらに、(歯車マーク) < 埋め込みタグに表示されているタグを、解析したいサイトの<head>要素内に埋め込む必要があります。はてなブログなら、ダッシュボードの設定 < 詳細設定 < headに要素を追加です。
データのクロールが完了するまでには12時間ほどかかりました。
主な機能
サイトに来ているユーザー
「リアルタイムアクセス」では、
57歳女性
新宿区で移動中
というように視覚的にユーザー属性が表示されます。流れてくるバナナを見ているとドンキーコングを思い出しますが関係ないですね。
他に男女比、年齢層など。男女比が50/50なのでホントか?感はあります。
サイトについて
「今週のサイトの変化状況」では、
- (BAD) 直帰率が悪化しました
- (GOOD) 訪問者数が増えました
- (BAD) 1人あたりの平均滞在時間が減りました
- (GOOD) ソーシャルメディアからの流入者数が増えました
といったサイトの変化がわかりやすく確認できます。
「高い改善効果が見込めるページ」では、
パソコンの入り口ページの直帰率が高めです。
などとまず手をつけるべき改善点がわかります。
ユーザー分析
冒頭で紹介した推測ユーザー像のほか、「サイトに来ている属性・状況分析」などが可能。
「サイトに来ている企業のユーザー」によると、うちはMicrosoftとマツダから閲覧されているようです。
「そこのお前。いつも見ているぞ<●><●>」
ニーズ分析
登録した3つのキーワードをもとに、検索順位や推定検索数、ニーズがわかります。表示に時間がかかるようで、まだ詳しく表示されていません。
動線分析
サイト流入からユーザーがどのような経路をたどったのかわかります。
コンテンツ分析
これもオススメです。サイト内のページスコアを採点してくれます。
こんな記事が効果的だったというようなことがわかるので、記事の方向性の検討に役立ちます。
改善する
「A/Bテスト」、「表示コンテンツ最適化」など。
正直、ブログでの使い方が思いつきません。というのも何をもってコンバージョンとしていいかわからないからです。
「コンバージョン」とは、Webサイトを訪問した人が、商品を購入したり資料請求したりするなどして、あらかじめサイトのオーナーが設定した“Webサイトの目標”を満たす行動をとったことを指す。
ブログだと、読者登録、はてなブックマーク、広告のクリックあたりだと思うのですが、現状異なるドメインは集計できないんです。
実装予定
今後もさまざまな機能がリリースされていくようです。
おわりに
改善機能はうまく使えませんが、分析機能は使っていこうと思います。
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