私はMacBook Pro(Retina、13インチ)を使用しているのですが、Boot Campを利用してWindowsも併用しています。MacでWindowsを動かすにはParallelsに代表される仮想化ソフトを使う方法もありますが、Boot Campを利用しているわけはSONARというDAWソフトを使う必要があるからです。
録音、編集、ミキシング、マスタリングなど、音楽制作の一連の作業を行うコンピューターシステムの総称。従来、専用のハードウエアを用いる業務用システムが主流だったが、パソコンの高機能化に伴い、パソコンを中心に各種専用のオーディオインターフェースとソフトウエア(DAWソフト)を組み合わせたシステムが広く普及している。DAW。
なんでMacでSONAR(Windows専用)を使うんだと思われるかもしれませんが、SONARに慣れていることとプロジェクトファイルの移行を鑑みた上でMac以上に完成されたPCがないせいです。
マシン仮想化環境でのDAWの使用は、互換性やレイテンシーの問題が考えられます。なので、MacとSONARの両立にはBoot Campを使うしかありません。
Windowsを捨てられない理由は他にもあります。
- 豊富なフリーソフト
- Windows専用ソフトの存在
- 今までのファイル資産
1.はWindowsの一番の長所ですね。Macでちょっといいソフトとなると有料になりますから。AviUtlとか優秀。こんな記事もあります。
2.はPC TV with nasneなど。3.はSONARの理由に近いですね。Win専ソフトのせいです。Microsoft Officeの互換性の問題もありますし。
Boot Campの問題の一つに再起動の必要性があります。起動速度にはそれほどストレスは感じていないのですが、いかんせん起動ディスクの切り替え操作がめんどくさい。Parallelsいいですよね。MacアプリケーションのようにWindows用ソフトウェアが使えるんですよ。
でも、以上を踏まえるとBoot Campを使わなければならない理由はSONARしかないんですよね。13インチMacBook Proの時点でグラフィックソフトやスペックを要求されるゲームは無理ですし。
そんなこんなで6月に飛び込んできたこのニュース。
今秋に提供されるのはα版ですが、完全対応されればBoot Campの苦行から解放されるんですよ。苦行には、再起動だけでなく多少不具合もあるんですよ!
「Macに対応するんですか! もう再起動必要ないんですか!」
「やったー!」
そんなParallelsへの乗り換えの妄想が最近止まりません。
というわけでParallelsへの移行をシミュレーションしてみます。
環境移行の問題
Boot Campからは簡単に移行できるようです。
Boot Camp® と併用可能
既存の Boot Camp のインストールを再利用できます。
Boot Camp から仮想マシンへの変換が、より簡単かつ直観的になりました。
Windows 10のライセンスの問題
Boot CampではWin 10を動かしていますが、購入したメディアは8.1です。無償アップグレードしました。でも、Parallelsへ移行した場合、ハードウェア環境が変わったと認識される可能性があります。どうなんですか?詳しい人。
とりあえず、変わるものと考えて話を進めます。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/12440/windows-10-activation
ハードウェア構成の変更後に Windows 10 のライセンス認証を行う
ハードウェアを大幅に変更した場合 (マザーボードの交換など)、Windows 10 がライセンス認証されていない状態になる場合があります。Windows 10 (バージョン 1607) を実行していて、Microsoft アカウントを追加してデバイスのデジタル ライセンスとリンクした場合は、ライセンス認証のトラブルシューティング ツールを使用して、Windows のライセンス認証をもう一度行うことができます。詳しくは、「ライセンス認証のトラブルシューティング ツールを使用する」をご覧ください。
へえ。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/20530
Windows 10 (バージョン 1607 以降) では、デバイスの Windows 10 デジタル ライセンスに Microsoft アカウントをリンクできます。これにより、マザーボードの交換など、ハードウェアを後で大幅に変更した場合は、ライセンス認証のトラブルシューティング ツールを使用して、Windows のライセンス認証をもう一度行うことができます。
ほう。
具体的な手順はこちら。
要はAnniversary Update バージョン 1607にあげればいいのです。しかし、バージョン 1607には問題が…
fossBytesに8月6日(米国時間)に掲載された記事「Linux Users Claim That Windows 10 Anniversary Update Deletes Dual-boot Partitions」が、Windows 10 Anniversary UpdateへのアップグレードでWindows 10以外のパーティションが削除される可能性があると伝えた。似たような報告が複数のユーザーから上がっており、同様の状況にあるユーザーに対して注意を呼びかけている。
そうです。このせいでアップデートは「延期する」にチェックを入れています。
Linuxを利用するにあたって、1台のPCでWindowsとデュアルブートで利用することがある。Microsoftは最近のタブレットデバイス系のデバイスにおいてWindows 10以外のオペレーティングシステムのインストールを困難にするなどの修正を実施。Linuxを直接PCにインストールして利用するための選択肢が狭くなってきているが、Windows 10 Anniversary Updateへのアップグレードではユーザーに確認を求められることなく、そうしたパーティションが削除されるとさらに利用が難しくなると思われる。
さらっと凄いことが書いてある。
というわけで、
Parallelsに移行したい→ライセンス認証しないと→Win 10をアップデートする必要がある→Boot Camp領域が破壊される
…。
とにかく、このバージョン 1607の不具合をなんとかしてもらわないと。
いつ直るんですかね。もしかしてもう対策されたんですかね。人柱のみなさんいらっしゃいませんか?
「Parallelsに移行できないじゃないですか!」
「やだー!」
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- 出版社/メーカー: Parallels
- 発売日: 2016/08/23
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