- the brilliant green #ブリグリ布教活動
- アーティスト: the brilliant green,川瀬智子
- 出版社/メーカー: DefSTAR RECORDS
- 発売日: 2000/10/01
- メディア: CD
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リリース:1999/08/18
『愛の♥愛の星』は、清涼飲料水ダイドードリンコ「ミスティオ」のCMソングとして書き下ろされた。
the brilliant greenのシングル曲で唯一、純粋に明るい。当時、ファンの間では「明るすぎる」、「こんなのブリグリじゃない」と一部で批判が起きたとか。
レビュー
コード進行
キーは変イ長調。
私が初めてこの曲を聴いたとき、まず感動したのは実質4つのコード——Ab、Dbadd9、Fm7、Eb——しか使われていないこと。
その順番、リズムのみを変えることで曲を展開させ、1曲に仕上げている。そこに驚いた。
メロディ
卓越したメロディが見逃せない。中でも「ミーファソーラー♪」というサビの入りが気持ちいい。明るいけれど音域の低い、AメロやBメロと対比して、一気に音域が駆け上がる。
作詞スタイル
川瀬智子による独特の詞もブリグリの曲の大きな特徴であろう。曲中で突如出てくる「Woo Baby」に思うのは、とりたてて意味をもたない言葉で譜割りをし、省エネを行う作詞スタイルである。そういった言葉の使用は本作に限らないが、この脱力した作詞方法が確立したのはこの曲でのような気がする。
Ab4
この曲の最も気に入っている点はサビとDメロにおいて繰り返されるAb音である。
- サビ
- ミーファソーラー♪
- Dメロ
- ミーミーファソーラー♪
- ラ↓ーラーソソラー♪
- ラーラシーシドーララーラーミーミーラーソソラー♪
など。
加えて、声質は艶っぽく、1番から繰り返すたびにどんどんパフォーマンスがよくなっていく。その点にも注目してもらいたい。
歌詞
ラスサビを「La la la...」とスキャット(?)で締める点が珍しい。
明るい曲ではあるが、歌詞を読み取っていくと次第に雲行きは怪しくなる。以下は2番の歌詞。
あなたの不安の空 曇らせるもの全て
壊して希望の景色すぐ見せてあげるから
ストレートに希望を与えるのではなく、気分を損なわせるものを“壊して”希望を与えるところが、なんというかシニカルでTommyらしい。
単純に明るい歌詞にしないところを見ると、やっぱりこれはブリグリの曲なのだ。