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Blue Daisy

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- the brilliant green  #ブリグリ布教活動

Blue Daisy (初回限定盤)

Blue Daisy (初回限定盤)

 

 

『Blue Daisy』は、松井亮(旧Gt.)脱退後初のthe brilliant greenの作品である。

 

レビュー

全体的に『Hello Another Way -それぞれの場所-』に似たコード進行をしている。

違いを作り出しているのはAdimである。イントロの

|E|Adim|E|Adim|

に続き、Aメロ

|E|Adim|E|Adim

|C#m B|A A/G#|~

やサビ

|E|Adim|C#m B|F# E/G#|~

で登場する。『Hello Another Way』がC#mへの進行にG#を用いているのに対して、『Blue Daisy』ではAdimを使っているのだ。無論、構成音はそれぞれ

「ミ→レ#→ミ」「ソ#→ソ#→ソ#」「シ→シ#→ド#」、

「ミ→レ#→ミ」「ソ#→ラ→ソ#」「シ→シ#→ド#」

のように進行する。

どちらも半音で接していることに注意してほしい。半音というのは、音楽において到達感、終着感を与えるのに重要な要素の一つだ。ハ長調において、ドでメロディが終わった感じがする(終止という)のは半音で接するシのおかげであるし、G7(構成音はソ、シ、レ、ファ)を聞くとC(ド、ミ、ソ)に行きたくなる(解決という)のはドやミと半音で接するシやファのおかげである。

反対に、違いはドミナントモーション(G7-Cといった動き)と経過和音にある。E-G#-C#mはC#mへの進行感が強く、E-Adim-C#mではなめらかに進む印象とdimコード独特の不安感が感じられるといった違いだ。

『Hello Another Way』と似たコード進行だが、Dメロではオリジナリティが見られる。

|C#m7|G#m7|Bm7|C#7

|F#m~

と嬰ヘ短調っぽくなるのだ。

メロディでは、おそらくブリグリ史上最も低いオクターブ*1のミミ↑が登場するところが目に付いた。

ちなみに、アルバム『BLACKOUT』に収録されているバージョンはミックス、マスタリングし直されている。濃密なギターに代表されるように、サウンドがまったく生まれ変わって良くなっているので、聴き比べてみてほしい。

Blue Daisy (Remastered)

Blue Daisy (Remastered)

  • the brilliant green
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

このように、それなりにギミックに富んだ曲ではあるのだが、肝心なのは聴いて感じる印象である。

普通にいい曲じゃダメ。特にメロディは、もっと良くできる。

過去の栄光により、それほどまでにthe brilliant greenに対する私の期待は上がっている。

Blue Daisy

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*1:音高の意味ではない。完全8度音程のこと