前回の記事で紹介した動画を観ていると、いつも引っかかることがある。
1つ目の動画のタイトルだ。
タイトルが英語で書かれているにもかかわらず、“()”(半角かっこ)の前後に(必ずしも)半角スペースが無い。
少し煽り気味な言い方をすれば、気持ち悪いと思わないのかな。
ひらがな・漢字の使い方や句読点の打ち方など、書き方が筆者に委ねられている日本語と異なり、英語には正書法というのがあって、正式な書き方が存在する。
というか、ほとんどの言語で存在している。
そういう言語である英語を使うときは、規則正しい書き方を意識してほしい。
英文におけるスペース
スペーシングを直して問題のタイトルを書くと、次のようになる。
アンジュルム『大器晩成』(ANGERME [A Late Bloomer]) (Promotion edit (New Ver.))
直してみて気づいたが、もちろん“))”のようなところでは1つ目のかっこの後ろにスペースはいらない。
ということはむしろ、かっこの前後にスペースというよりは、単語間にスペースがあると言った方が適切かもしれない。
単語間の区切りはかっこじゃなくてスペースであり、スペースを入れずにかっこを入れるということは「MynameisJohn.」と書いてしまうことと同じことである。
hoge (piyo)
は良くて、
hoge(piyo)
hoge( piyo )
hoge ( piyo )
のいずれもダメである。
問題のタイトルと同様に“hoge(piyo)”とする間違いが一番多いと思うが、その理由はおそらく日本語の場合スペースを入れないからであろう。
でもそれは、全角かっこがスペースを含んだ形でフォントが組まれているからである。
あるいは、数学やC言語の関数では間にスペースを入れないからかもしれない。
同様に、他の約物でも
hoge, piyo
hoge; piyo
hoge: piyo
Hoge is piyo. Foo
となる。
余談であるが、英字のタイトルやアーティスト名は各単語の頭文字は大文字である。
たまに全大文字などの名前などが存在するが、それはデザイン上の都合であって、原則は文頭と、前置詞、冠詞以外の単語の頭文字は大文字である。
Sekai no Owariみたいにね。(英語じゃないけど
だから、CDDBなどでは全てこの原則でいくべきである。
[訂正 2015/11/21]
GracenoteのCDDBでは、品詞にかかわらず常に大文字にすることを標準としているらしい。
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私は、音楽ファイルのタグ打ちやTeXで物書きをするとき、いつも神経質に以上のようなことを考えている。
日本語の正書法って?
先ほどスペーシングを直した際、私はあえて“』”の後の半角スペースを外した。
これは、前述した全角スペースが空白を考慮してフォントがデザインされているからという理由もあるが、日本語にはスペースという概念が無いという理由もある。
このように、日本語と英語が交ぜ書きの場合どうするかという問題もあるが、正しい決まりは存在しない。
私の場合、日本語には全角かっこを使い、日本文中にかっこ書きで英語が出てくる場合は半角かっこを用いつつスペースは入れないことにしている。
カーニングは文書をレンダリングする際なされるべきであり、純粋なテキストデータとしては書式はいらないと考えるからである。
似たような問題として、日本人の姓名の間にスペースを入れるかという問題もある。
日本語原理主義でいえば、日本語にはスペースが無いのだから入れないということもできる。
ただ、スペースを入れた方が見やすいのも確かであるし、仲里依紗といった名前の姓名の区切りがわかりやすい、コンピューターでソートするときに小野と小野寺といった名前が分かれるといった利点もある。
文明的であるから日本語でも正書法を定めてほしいが、少し考えただけでもこんなに難しい。
誰もやりたがらないと思う。
おわりに
長文でブログを書いた経験が薄く、言いたいことも多くなって、正直パターンの分類も甘かったり、構成がわかりにくいところもあったと思う。
いつか、もっと時間をかけて文章を書き直そうかな。
この記事が、みなさんが今後テキストエディットする際に、正しい書き方はどういうものか、どういう規則で書くべきかなどを考えるきっかけになったらうれしい。