2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選
兼AFCアジアカップ2019 予選
埼玉スタジアム2002 さいたま
2015/6/16 19:30
グループE
日本 0-0 シンガポール
大変だ。
日本代表が勝てなかった。
ワールドカップへの道のりに暗雲が垂れ込めただけでなく、現在の実力を突きつけられた。
その事実にショックを受けた人も多いのではないだろうか。
イラク戦での球離れの早いサッカーはどこへやら。
その日見られたのはかつての日本代表だった。
動きの重い前線。
パスコースを見つけられず、球離れが悪くなる悪循環。
中から攻めることへの拘泥。
その原因かもしれない頼りないサイド。
負けているわけでもないのに、必要以上に焦っていた。
わざと相手に攻めさせる、強豪国のような狡猾さはまだ持ち合わせていなかった。
責められるべきは選手だけではないだろう。
引いた相手をどう崩すか。
ハリルホジッチが、今まで直面してきたこの課題に対してどういうアプローチをとるのか、個人的には楽しみにしていた。
しかしながら、ザッケローニとの違いを見せることはできなかった。
縦に速いサッカーは実現できなくて当然である。
引いている相手に裏へのスペースなどない。
原口のボランチでの起用にも疑問が残る。
結果が求められる世界、奇策は成功しなければ愚策である。
采配の不振は、ワールドカップへの重圧から来るのだろうか。
ワールドカップ予選の初戦はいつも苦戦してきた。
監督別ワールドカップ予選初戦
1998
加茂J ○1-0 オマーン A
岡田J △1-1 UAE H
2006
ジーコJ ○1-0 オマーン H
2010
岡田J ○4-1 タイ H
2014
ザッケローニJ ○1-0 北朝鮮 H
第2次岡田政権を除けば、いずれも1ゴールしか挙げられていない。
ハリルホジッチがワールドカップ予選を経験しているかどうか調べられていないが、この結果をみると初めてでもおかしくはない。
11月12日、アウェー・シンガポール戦。
本当の絶対に負けられない戦いは、自ら招いた。