TVのニュースはどのチャンネルも同じことをやっていて、最近つまらないと感じる。
チャンネルを変える意味がない。
そりゃ毎日、各局が違うことを放送するほど事件は起こらないと思うが、いつもこれでは堪らない。
この原因は言うまでもなく、記者クラブの存在にある。
日本独特のシステムとも言われ、フリーランスなどに対し排他的であるとして近年、批判を浴びている。
Wikipediaの記事を紹介するのもどうかと思うが、他のサイトよりも多く問題点が列記されていたので貼り付けた。
つまり、特オチを恐れるあまり、各社が独自取材を行わなくなっているのである。
各社の報道には同じニュースが並ぶような横並び体質になっている。また取材を行う記者クラブでも、記者同士でメモ合わせをするほど極端な横並び取材が行われている。
記者クラブの記者は、自ら特ダネをスクープする危険を冒さない。仮に知っていても自主規制して報道しない。報道協定を結んで、他の記者が抜け駆けできないようにする。
たまに放送する他のチャンネルがやらないことといったら、グルメやほのぼのニュース、ネット動画である。
ドキュメンタリー番組は独自取材を行っているといえるが、それだけではダメである。
報道も、いや、報道こそ他を出し抜く姿勢が求められる。
報道機関には、権力を監視する義務がある。
その報道機関が行政と癒着していては、民主主義が成り立たない。
もちろん、現状の改善(ひいては、記者クラブの解体)には行政側もその一端を担わなければならない。
原因は記者クラブの存在だけではないと思う。
根底には、横並びを好む日本人の特質がある。
他のチャンネルと違うことを放送して視聴者が離れたら、バッシングを受けたら、といった恐怖心があるのだろう。
次。
TBSとかボードを使って1つの話題を長い時間かけて解説している。
興味ないネタだったら多くの視聴者を失ってしまうにもかかわらず。
ようは、放送時間を埋めることに必死なのである。
TV局に今、金が無い事が原因だろう。
なぜ金が無いかといったら、全体的に視聴率が伸びないから。
でも、TVから話を広げると、若者の◯◯離れとよく言われるが◯◯の人気が無くなったのではない。
趣味が多様化して各々の占有率が全体的に下がっただけの話。
半沢直樹にアナ雪、スマッシュヒットが無くなった訳ではない。
各業界のさらなる努力に期待したい。
おわりにとして書いておこう。
私は、よくネット民が言う潰れてしまえTVといった思想は持っていない。
ネットがTVより優れているとは思わない。
いつか別のエントリーで書こうと思うが、TVにはTVの良さがあると考えている。