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楽器の演奏とゲシュタルト崩壊

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「UNI'S ON AIR(ユニゾンエアー)」というゲームがある。

欅坂46・日向坂46 UNI'S ON AIR

欅坂46・日向坂46 UNI'S ON AIR

  • Akatsuki Inc.
  • ゲーム
  • 無料

欅坂46の楽曲を使ったスマホの音ゲーなのだが、『乗り遅れたバス』という曲の難易度Masterをフルコンボ(ノーミスみたいなものだけどオールPerfectではない)するのにすごくかかってしまった。石が得られる100から先は覚えてない状態なのだが、誇張ではなく300回以上トライしたと思う。こんなにやるとミスったら中断するしかないよね。自分の中で禁じ手としていた、ジェムを使ったスタミナ回復にも手を出してしまった。

意識し過ぎると失敗する。これは、これほどまでに失敗を重ねた一因であり、体を動かす上で自身に課せられた永遠のテーマだ。

本件では技術不足という面はもちろんあって、現にMasterに挑戦するのは『渋谷川』に続き2曲目だった。先に難易度20の『キミガイナイ』をやっておけばよかったなとも思ったが、フルコン未完が複数存在するという状態が気に入らなかったので躍起になってしまった。

意識し過ぎると失敗するのは音ゲーに限らず、楽器とかその他のゲーム、スポーツなど、動作に定時性を求められるもの全般にわたって起こる。この症状は、メンタル的には「リズムキープできなくなる」、身体的には「意識してしまう場面が来ると、こわばるような痙攣してしまうような感じになる」といったものだ。

「メンタル劇弱」の一言で片付けてしまうこともできるが、脳のクロックが乱れたように感じる様は現象的には“熟練者ではない”イップスに近いんじゃないかと思っている。

どんな場面を意識してしまうか。失敗を繰り返し苦手だと刷り込まれた部分はもちろんだが、普段はなんてことはない場面でもそうなり得る。魔が差すというか。意外なところでは私の場合、同じ動きを延々と繰り返すことが苦手である。テンポキープしたまま同じリズムパターンを繰り返すと乱れてしまうのだ。それと、連打シーンでは何回叩くのかわからなくなってしまう。1回多いような少ないような、そう叩いてしまっているような気がしてくるのである。実際ミスったときは、大半が1回少なくしてしまっているようだ。

この、意識し過ぎるとわけがわからなくなる様は、ゲシュタルト崩壊のようであると私は感じている。少し言い過ぎだが、初見の方がうまくいくと感じてしまうほどだ。

プレイしている自分を客観視するあまり失敗してしまうのだ。自身の性格的な傾向としては、自意識を俯瞰する傾向が強いように思う。自分をコントロールすることは大事なことだと思うが、コントロールしようとするあまり思うようにいかなくなるのはなんともやるせない気持ちになる。治せるものなら治したい。

ユニエアに話を戻そう。フルコン達成できたときの感情は嬉しいとかではなくただただ興奮した。呪いが解けたと言ってもよい。今では『乗り遅れたバス』に過学習が進んだ結果、ほかの曲のProやNormalですらままならなくなってしまった。

しばらく次の曲のMaster挑戦は諦め、現在、リラックスしてほかの曲でリハビリ中である。そろそろ『キミガイナイ』のMasterに挑戦してみようか。それでも、再び同じ症状に陥ってしまうのであろうか。この“病気”と付き合うのはもう慣れたとはいえ、ミスしたことをまざまざと見せつけられ、1ミスするかしないかが大きな差として帰ってくる音ゲーの世界は、少々怖い。