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Logic Pro Xにおけるステップ入力やレガート適用時のノートの長さ

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Logic Pro Xでは、ステップ・インプット・キーボードやMIDIキーボードを使ったステップ入力、あるいはミュージックタイピングで入力されたノートは、指定した音価よりもわずかに短い長さで入力されます。そのことに気づいている方も多いと思います。いったいそのノート長はどういう基準に従っていて正確にはどういう値なのか、気になって調べてみました。

※バージョンは10.4.2です。

 

ステップ入力録音

実際に4分音符を入力してみると、このように長さは「0 0 3 230.」となります。(末尾の「.」は端数があることを表しています。)

4分音符のノート長

同様に8分音符、16分音符についても試してみると、「0 0 1 235.」「0 0 0 237.」となります。

8分音符のノート長

16分音符のノート長

それぞれ950.ティック、475.ティック、237.ティックですから、ノート長に比例していることがわかります。そこで、950/960=0.9896、951/960=0.9906より理論値(スナップを有効にしてマウスで入力した長さ)の99%と予想が立ちます。検証してみます。

8分音符(480ティック)を考えます。1%は4.8ティックですので475.ティックとは実際には475.2ティックではないかというのが予想です。4.8ティックだけ長さをナッジで追加して「0 0 2 0」と表示されれば予想は正しいと考えました。

ナッジ値には1フレームを利用します*1。1フレーム=4.8ティックとなるのは何BPMでしょうか。設定は25fpsですので、1分間は4.8 x 25 x 60 = 7200ティック。BPM(1分あたりの拍数)は、4分音符が960ティックであることから7200/960=7.5BPM。やってみましょう。

これが…

ナッジ前

こうなりました。成功です!

ナッジ後

ステップ・インプット・キーボード、MIDIキーボード、ミュージックタイピングはすべて同じになります。予想が成り立ってうれしいのと同時に、小数点以下のティックも保存、考慮しているLogic Proの精度に驚かされました。

結論
ステップ入力で入力されるノート長は理論値の99%

 

レガートを適用

レガートを適用した場合もわずかに短くなります。100ティック空けて2つのノートを配置し、やってみました。

レガート適用前

レガート適用後

92%か?と思って間隔を変えてやってみましたが不変でした。

結論
レガートを適用したノート長は理論値-8ティック

 

スコア入力

スコア入力もレガートと同様でした。

結論
スコア入力で入力されるノート長は理論値-8ティック

 

あとがき

検証を終えたものの「だから何?」って感じですけどw

おそらくノートオフとノートオンが同時に出力されないようにだと思いますが、なぜこうなっているのでしょうね?

*1:最初、ミリ秒で試したがうまくいかなかった