夏に出るのか訝しく思っていた7thシングルですが、無事発売されました。ちょっと(だいぶ?)経ってしまいましたが、表題曲『アンビバレント』をレビューします。
基本情報
- 作詞:秋元康
- 作曲:浦島健太、TETTA
- 編曲:浦島健太、TETTA
- BPM:130
- 4分の4拍子
- Fマイナー
- 音域:F2-C4
レビュー
メロディを記すときは臨時記号以外変化記号つけていません。
タイトルにもある通り、「あれ? いいじゃん」というのが率直な感想である。シングル表題曲としては2か4か5作ぶりくらいのこと。それなりにね。1か月も聴いていると飽きる。
楽曲ごとのレビューという本記事の趣旨からは外れてしまうが、強調したいのはカップリングの充実度。盤としては史上最高の出来だと思う。『Student Dance』、『I'm out』、けやき坂46『ハッピーオーラ』いずれも良い。順位をつけるとこんな感じ。
I'm out > Student Dance > アンビバレント > ハッピーオーラ
『アンビバレント』に話を戻そう。調性はFマイナーで、Aメロ、BメロでEbマイナーに転調する。ラスサビでは半音上がってF#マイナーになるよくあるパターン。メロディはシンプルで、音程はコード構成音の跳躍か隣り合った音間での移動が主。リズムに関しても、譜割りが細かいためそういう印象は抱きにくいが、大きく見ると8分ベース。コード進行も循環が多く、ひねりは少ない。(わかりやすい)ノリの良さを重視したダンストラックというところか。
まず耳につくのは、サビの音域の低さ(F2-Ab3)。Fまで行くか。しかも、Aメロ、Bメロの方が音域が高い。最高音もDメロで出てくるといった具合。いいよね。そういう、別にかわいい声を聞かせる気がない感じ。
ノリを作っているのは、サビの「Fm-Eb-Db」のDbが8分クッているところかな。Aメロ、Bメロではセブンスコードを用いることでダンスっぽさを出している。
曲を気にいるのは総合的なものだけど、細かいところでいうとDメロの「D-E-D-C」のベースラインが好き。『エキセントリック』みたいな歌詞を表題曲に持ってきたことも個人的には歓迎したい。
あとは分析的な感じ出すために適当にメロディ譜ぺたぺた貼って終わりますねー。
サビ:|FFFFF-CCFF-FF-r-|FF-FFFFF-AAAGFF-|(rは休符)
Aメロ:EEE-EE|EEEEEEE-G-EEEEEE|EE-EEEE-G-EEEEEE|
Bメロ:|r-G-G-G-G-G-G-F-|--E-F-E-G---r---|
Dメロ:|E---------F-F-C-|E-F-F-C-E-F-F---|
コーダ:|r-F-F-CCFF-F-r--|G-GG-GA---r-----|