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最近の書店のラインアップに思う日本人の読書レベルの低下

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ここ1、2年くらいだろうか。本屋に行ってもつまらないと感じることが増えた。ジュンク堂レベルならまだ目をキラキラさせられるのだが、街の小さな書店程度では訪れてもただ疲れしか残らないことが多い。

今回は、そういった不満を吐き出しつつ、そう感じる理由について考えてみることにした。はじめに断っておくが、私はあまり小説みたいなものは読まない人間である。

 

主な不満

  1. 技術書、専門書が少ない
  2. 中身の薄い本が多い
  3. 日本アゲ本、他国サゲ本の増加

 

1. 技術書、専門書が少ない

技術書や専門的な本を目当てにしても肩すかしをくらってしまう。個人的には理学・工学系の本やプログラミング関係の本、音楽の本だ。

オライリーのこの本はなかったのでAmazonで買った。

入門 Python 3

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雑誌にしても需要が一般的でないものは入荷されない。音楽関係になるが、『サウンド&レコーディング・マガジン』や『サウンド・デザイナー』は最近、近場では読めていない。

Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2016年 11月号 [雑誌]

Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2016年 11月号 [雑誌]

  • 作者: サウンド&レコーディング・マガジン編集部
  • 出版社/メーカー: リットーミュージック
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サウンド・デザイナー 2016年 11 月号 [雑誌]

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2. 中身の薄い本が多い

情報密度の薄い本が増えたと感じている。文字が大きく、余白や行間といったあらゆるスペーシングは広く、語りかけるような文体が特徴だ。良く言えば読みやすいが、肝心の中身はネット上の記事程度であり、全体の内容量も少ない。

こういった本が売り場に並べられることで1.のような本が少なくなったと思う。

 

3. 日本アゲ本、他国サゲ本の増加

特に書きたいこともないが、自画自賛する本が目につくようになった。

 

自己否定から議論を生んでみたい

ここであえて自分の意見を否定してみたい。変わったのは環境ではなく、自分である可能性もあるからだ。

確かに、自分の興味の幅が狭くなったのかもしれない。視野が狭ければ自分にとっての本の数は少なく見える。

しかし、昔は目当ての本がなくとも「おっ」と思わせる本があったように思う。

ハードカバーの本には良書が多いが、小説以外のものはあまり陳列されなくなった。せめて、新書の棚でもいいから私をときめかせてくれればいいのだが。

 

書籍の平均化

販売の戦略が高度化しすぎた弊害であろうか。どの店も、収益を最大化するという問題を最適化したような最大公約数的なラインナップになってしまっている。品揃えではAmazonなどに敵わないため当然であるが、もっと人間味のある選定をしてくれればと思ってしまう。

世界の中で日本の書店の数は少なくないと聞いたことがある。2次ソースではあるが引用させていただく。

ameblo.jp

 1位 1675店 東京
 2位 1660店 香港
 3位 1322店 上海
 4位 1185店 コネチカット (アメリカ)
 5位 1025店 パリ
 6位 1020店 ヨハネスブルク (南アフリカ)
 7位 1004店 テキサス
 8位  844店 大阪
 9位  826店 愛知
10位  802店 ロンドン
11位  797店 フロリダ
12位  777店 ニューヨーク
13位  734店 ブエノスアイレス (アルゼンチン)
14位  624店 神奈川県
15位  594店 北海道
16位  535店 埼玉県
17位  532店 イリノイ州 (アメリカ)
18位  531店 兵庫県
19位  525店 ムンバイ (インド)
20位  515店 千葉県
21位  505店 ジョージア州
22位  492店 福岡県
23位  486店 ノースカロライナ州 
24位  478店 ペンシルバニア州
24位  478店 静岡県
26位  474店 ロサンゼルス州
27位  467店 オハイオ州
28位  463店 イスタンブール (トルコ)
29位  440店 新潟県
30位  439店 シドニー
31位  423店 ソウル
32位  413店 京都府
33位  390店 サンパウロ
・・・

(以下略)

(原文ママ、赤字は引用者)

 

もっといろいろと特化した書店があってもいいのではないだろうか。

個人的には自己啓発本の類は取っ払ってほしい。一体誰が読んでいるのだろう。

 

おわりに

取り上げなかったが、図書館についても同じことを感じている。

手に入れるだけならAmazonで買えばいいのだが、中を確認できないし、見て回る楽しみがない。

残っている図書カード、いつになったら消化できるのだろうか。