この記事をはてブで見かけて「そう思っているのは私だけじゃなかった」と思いがけない興奮を内に秘めた。
共感を禁じ得ない。
年齢についてはわからないが、精神的に幼くなっていることは確かだ。
真田丸や仮面ライダーが例として適切かわからない。しかし、最近の作品はコミカルな演出しかできない傾向になっていると思う。
それが“幼くなってきてる”ように感じるのだろう。感情を表に出すのは子供っぽく見られがちだ。
作中の人物と視聴者の相対年齢は関係ない。私の精神年齢が老けているわけでもない。
前に似た記事を書いた。
「君の名は。」見ない、アニメきらい、という話は今回はしない。
畳み掛けるようなセリフの応酬を聞くと大げさな演技、オーバーリアクション、高すぎるテンションに違和感を感じてしまう。そんな人、現実にいる? いないよね。
同じようなことを昔、感じたことがある。声優が刷新されてリニューアルされたアニメ版ドラえもんだ。一気にキャラクターの精神年齢が下がったように感じられた。同じようにオーバーリアクション、過剰でコメディーチックな演出が見られた(おそらく今も)。もちろん声優のかたは映像に合わせて喋らなくてはいけないため責任はないが、幼稚さを感じてしまい、プロデュースとして対象年齢を下げたのだなと感じたのだ。「トイ・ストーリー」などのピクサー作品でそんな感じ受ける? 受けないよね。
ブコメでは増田が年をとったからという意見が大勢を占めるが、アニメ「ドラえもん」を例にとると違うと言える。リニューアル前後という一瞬で明らかにキャラクターの振る舞いに変化が見られたからだ。
すべてとは言えないが、最近の日本映画・ドラマにも似たような現象が生じているように思う。よく「学芸会」などと揶揄されているオーバーな演技の現実味の薄いドラマしかない。もちろん、そういったドラマがあってもいいが、最近はそんなのばっかりである。以前も別の記事で言ったが、おそらく予算がかけられないことが関係していると思う。シリアスで真剣な演技は、チープなセットやシーンにはミスマッチになるからだ。
視聴者のネオテニーも理由としてあるだろう。しかし、私は要因の一つとしてテレビ局に金がなくなってきていることが大きいと考えている。
シリアスな表現には演出力と演技力が必要である。ハリウッド映画の緻密なセット(CG?)に大人数のエキストラのように。それらは金で解決できるが、無いとチープになってしまう。地方局制作の番組が稚拙に見えるのがいい例だと思う。だから、コミカルに逃げるのだろう。
結果、視聴者は幼稚化し、制作側はそれでいいと思い、悪循環が生まれる。
最近だと「ラストコップ」が酷かった。
「君の名は 幼稚」で検索流入があるのでそう感じているのは私だけではないだろう。もう一度言いたい。
宮崎駿以来の大ヒットというのだから私の方がマイノリティーなのだろう。でもなんか日本人全体の精神年齢が下がってやしないか?