- the brilliant green #ブリグリ布教活動
- アーティスト: the brilliant green,川瀬智子
- 出版社/メーカー: DefSTAR RECORDS
- 発売日: 2002/04/24
- メディア: CD
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で、でたーw神曲をレビュー奴www
『Forever to me ~終わりなき悲しみ~』は、私がthe brilliant greenを崇拝する*1きっかけとなった曲である。
…
どういう経緯でたどり着いたのかは覚えていない。
しかし、YouTubeでPVを再生したのだ。
彡(゚)(゚)「な、なんや…? この怖い音は…」
おぞましいコード*2のアルペジオ。
ベビーカーから覗く小さな緑の手。
悲鳴のようなEb音。
ゴシックホラーの風景。
「こんな怖い音楽をやるアーティストが一般に存在したのか。」
私は、音と映像の雰囲気にすっかり引き込まれてしまった。
あとは、他のミュージックビデオを聴きあさればブリグリ・フリークの完成である。
…
YouTube? なんだニワカだったのか。
これだけブリグリに陶酔したブログを書いていながらと、がっかりされた方もいるかもしれない。私の方ががっかりである。なぜもっと早く魅力に気づけなかったのか。
私の年齢は吉田羊と同じく非公開であるが、ブリグリをリアルタイムで経験している世代である。もちろんYouTubeのリンクも「the brilliant green」と知った名前だったから訪れた。興味をもっていたから観たのである。
今、件のPVを改めて観てみるとあなたたちの中にいるかもしれない鼻持ちならない人間と同じく、セットもチープで曲の展開もありきたりに感じた。それでも、音楽について今より未熟だった私に衝撃を与えるには十分だった。私は言い訳はしないが弁解はする。これで満足した。
いつものレビューに戻ろう。
レビュー
キーは変ホ短調。純正調の時代より、この調は凶悪な調と言われている。遠隔調で調律した楽器で演奏すると強烈なうなりが生じるためである。この曲に感じる怖い印象はそのせいかもしれない。今は平均律の時代なので調性による聞こえ方に差はないと主張する人もいる。しかし、私もこの調に対しては同意見である。
この曲の雰囲気を決定づけるイントロのギターを見てみよう。2オクターブに渡るのでギター*3の弦で表す。
|643234143243|543234143243|
8分の12拍子である。
Aメロについて述べる。ギターはイントロと同様のアルペジオであるが、音形は都度異なる。特筆すべきは主旋律とコードでの旋律的短音階の効果的な使用。すばらしい。
Bメロではギターのカッティングと循環コードが良い。
サビは、いささかJポッピーになるが熱情にあふれている。
1サビ-2A間はブリグリにおける間奏の中で大傑作だと思う。
曲の展開も良い。2番からドラムスが本格的に入るようになり、ビート感が際立つ。Dメロでは一転、静かになり、歌い方はホラーになる。そして、ラスサビで最高潮を迎える。ベタかもしれないがベターだ。
なお、ミックスはベストアルバム『complete single collection '97-'08』収録の方が良い。
表現はつたないが以上である。
この曲以降バンド活動は断続的になり*4、3枚のシングルと1枚のアルバムを出した後、活動を休止するというパターンが続いている。