ブログを書いているとブチあたる、この問題。
私はできるだけ正確な日本語でブログを書きたい。しかし、です・ます調の文章で例えば「おいしい」と述べたいとき、「おいしいです」だとどうも違和感が残る。
厳密にはこの「形容詞+です」は間違いであるとされている。その根拠として、「です」は「だ」に置き換えられるはずなのに「おいしいです」は「おいしいだ」とすると変なので「おいしいです」も変じゃないかという論法が挙げられる。
正確な「おいしい」の丁寧語は「おいしゅうございます」だ。しかしながら、丁寧かつ時代錯誤感ありすぎて異様である。
詳細については私なんか以前にすでに識者が問題にしているのでそちらをあたってほしい。
Q07「美しいです」「大きいです」は正しい言い方か - 教育出版
表記案
ここでは形容詞で終わる文の丁寧表現について実用案を検討したい。
「形容詞+です」を受け入れる
受け入れ難い。だからこの記事を書いているのである。ガバメントや教科書が認めようが関係ない。一般にとっては受け入れられているようであるが、原理主義者の私にとっては大問題なのだ。
貼り付けたリンクでも触れられているが、昔から受け入れられているといってもそれは主に口語体でである。そう、ブログのような書き言葉ではやはり稚拙な印象が拭えない。
「の」を挿入する
「おいしいのです」とする案。言い回しがくどい。何か言わんとしているような余計な印象が付加されてしまう。
形容詞で止める
文法エラーを回避しながら、おそらく一番まともな案。だ・である調ではよく使われるが、です・ます調でのミスマッチ感が問題である。
別の助動詞を考案する
根本的にはこうするしかないのではないだろうか。
良い案がないのなら個人的には、例えば、「なっしー」を推したい。
例
- おいしいです→おいしいなっしー
- おいしいですね→おいしいなしなー
完璧である。
課題は形容詞で終わる文でのみ出てくるとやけに目立つ点であるが、文章全体をなっしー調で統一すれば問題はない。偶然ではあるが、当ブログでは2015年12月13日から2016年1月19日の記事で実践しているので参考にしてもらいたい。
おわりに
この記事は自然に書いたものであるが、自然と「形容詞で止める」案を使っていた。とはいえ、この文章はだ・である調で書き出したからかもしれない。
最近の本では、です・ます調で書かれているものも多い。もはや正しい例として浸透しているのだろう。
言葉とは使われ方であるので、日本語学者に策を求めるのはおかしいのであるが…