cBlog

Tips for you.

あの時私は確かにいたのだ、あの場所に。

スポンサーリンク
※当ブログのAmazon、iTunes、サウンドハウス等のリンクはアフィリエイトを利用しています。

まるで夢のようだ。

 

といっても、嬉しいことがあったという意味ではない。

 

 

音楽には聴いていた頃を呼び醒ます力がある。光景、情感、空気、時代感。まるでその時間、その場所に連れ戻してくれるような。

 

私はそういう曲を多くは持ち合わせていない。おそらく、とびきり好きな曲はin-timeで聴けなかったからだろう。そんな私に当時の情景を痺れるように思い起こさせる曲がある。

 

Blue Daisy*1 - the brilliant green。

Blue Daisy (Remastered)

Blue Daisy (Remastered)

  • the brilliant green
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

再生と同時に左耳から聞こえる密度の濃いギターの音。それとともに当時の記憶が蘇ってくる。

 

2010年。

 

ワールドカップの熱狂に列島が沸いた年だ。本田圭佑の放つボールが描いた不思議な曲線が目に浮かぶ。飛び跳ねて喜んでいる遠藤。日本代表にとって最高に成功したワールドカップ。しかし、切なくなるのはもう一つの思い出にも連れて行ってくれるから。

 

 

ある街の夜景の中に私はいる。友と過ごしたあの時代、あの場所。

 

私は今、ひとりぼっちだ。

 

あの体験は夢幻だったように思えてしまう。しかし、確かに私はそこにいたのだ。

 

今はこの曲が、それを証明してくれる。

BLACKOUT(初回限定盤)

BLACKOUT(初回限定盤)

 

*1:当時聴いていたのはシングル版のはずだが、なぜだかミックス、マスタリングし直されたアルバム版の方がスムーズにサウンドが進行し、記憶もより蘇ってくる。